河口湖越しに富士山と対峙する浅間神社
目次
概要
富士山の北麓で御坂山地を背負い、河口湖越しに富士山と対峙して鎮座する。
世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産
随身門
基本情報
◆所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町河口1
◆公式ホームページ http://www.yamanashi-jinjacho.or.jp/intro/search/detail/7137
◆社格等
式内社(名神大)論社
旧県社
◆創建 貞観7年(865年)
◆札所等 –
鳥居
祭神
浅間大神 (あさまおおかみ)
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を指すとする。
なお社記によれば、天津彦彦火瓊瓊杵尊(木花開耶姫命の夫神)・大山祇神(木花開耶姫命の父神)の両神を相殿に祀るという伝えもある。
境内入り口
エピソード
創建
貞観6年(864年)に始まった富士山の噴火鎮祭のため、貞観7年(865年)に浅間神を祀ったのが始まりといわれる。
笛吹市の浅間神社とともに、『延喜式神名帳』に名神大社として記載される「甲斐国八代郡 浅間神社」の論社として論じられてきた。
発展と衰退
当社を中心とする地域は、富士登拝の大衆化と共に御師集落として発展した。
しかし江戸時代になると、富士講の流行や吉田御師の発展により徐々に衰退していき、19世紀には衰退の一途を辿った。
美麗石(ヒイラ石)
拝殿前には「美麗石(ヒイラ石)」と呼ばれる石祠が立つ。これは『日本三代実録』にいう、浅間明神を初めて祀った古代祭祀の石閣と伝わる。
七本杉
社殿周辺には「七本杉」と呼ばれる7本のスギの神木が立つ。これらはいずれも樹齢1,200年を数え、山梨県指定天然記念物に指定されている。七本杉には、それぞれ「御爾(みしるし)」「産射(うぶや)」「齢鶴(れいかく)」「神綿(しんめん)」「父母(かづいろ)」「天壌(てんじょう)」の名が付けられている(「父母」は2本で1つの名)。
また参道の杉並木のほか、栃の木、樅の木は、それぞれ富士河口湖町指定天然記念物に指定されている。
七本杉「天壌」
七本杉「父母」
七本杉「産射」「齢鶴」「神綿」(右から)
母ノ白滝と母の白滝神社
本社から三つ峠に至るまでの間にある滝。河口地区にて宿泊した道者が禊を行った場所であり、河口浅間神社の社有地である。
滝のそばには母の白滝神社(祭神:栲幡千々姫命 (たくはたちちひめのみこと) – 木花開耶姫命の姑神)が鎮座する。
波多志社
祭神:伴真貞 – 『日本三代実録』にもある当社創祀者
参道中央に鎮座する。
産屋ヶ崎神社 (うぶやがさき-)
鎮座地:河口湖に突き出した岬上
祭神
彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと) – 木花開耶姫命の御子神
豊玉姫命 (とよたまひめのみこと) – 彦火火出見尊の妃
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