鶴岡八幡宮 源頼朝ゆかりの鎌倉武士の守護神 三大八幡宮
目次
概要
鶴岡八幡宮 源頼朝ゆかりの鎌倉武士の守護神 三大八幡宮のひとつ。
関東の総鎮守として国家鎮護の神として全国の武士から厚い崇敬を受けました。
基本情報
◆所在地 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1番31号
◆公式ホームページ https://www.hachimangu.or.jp/
◆社格等
旧国幣中社
別表神社
◆創建 康平6年(1063年)
◆札所等
三大八幡
鎌倉江の島七福神(弁財天)
祭神
現在の祭神は以下の3柱。「八幡神」と総称される。
・応神天皇 (おうじんてんのう) – 第15代天皇
・比売神 (ひめがみ)
・神功皇后 (じんぐうこうごう) – 第14代仲哀天皇の妃、応神天皇の母
エピソード
創建
源頼義(河内源氏2代目)が、前九年の役での戦勝を祈願した石清水八幡宮を由比ヶ浜辺に分霊したのが始まりである。
※河内源氏氏神の壷井八幡宮を分霊したという説もある。
源義家(河内源氏3代目 石清水八幡宮で元服し、八幡太郎と言われる。)によって修復されたという記録も残る。
頼朝による遷座
源頼朝(河内源氏後裔)は、宮を現在の地である小林郷北山(現鎮座地)に遷し幕府の中枢となる施設を整備していった。
鎌倉幕府を開いた後は武家の崇敬を集めた。
戦国時代
戦国時代には里見氏により焼き討ちにあうも(鶴岡八幡宮の戦い)、北条氏綱が再建を果たす。
江戸幕府の庇護
江戸時代に入ると江戸幕府の庇護を受け大規模化が進み、仁王門、護摩堂、輪蔵、神楽殿、愛染堂、六角堂、観音堂 法華堂、弁天堂等を建築し、徳川家光の治世に薬師堂、鐘楼、楼門なども建てられた。
また境内には、方五間の多宝大塔、東照宮も存在した。
源実朝の暗殺
源実朝は、当社で行われた右大臣昇任を祝う鶴岡八幡宮拝賀の際、甥であり、当社の別当である公暁に暗殺された。
雪が二尺ほど積もる大雪の日であったという。
かつて当社には「公暁の隠れいちょう」と呼ばれるイチョウの大木が立っており、公暁がこの樹の陰に潜んで実朝を襲ったという伝説と共に親しまれていた。

大銀杏(倒れる前)

倒れた大銀杏
本宮
本宮(上宮)は11代将軍徳川家斉が再建 流権現造 国の重要文化財
61段の大石段を登りきったあとに桜門、その奥に拝殿とつながった本宮がある。

本宮(上宮)
舞殿
石段下にある舞殿は、「下拝殿」ともいう。前面にある建築物は21世紀に入ってから増築されたもので、当初は朱塗りではなく白木造りであった。

舞殿
源平池
北条政子が掘らせたと伝わる池。源氏池には島が3つ、平家池には島が4つ浮かび、それぞれ産と死を表すという。
源氏池の島には旗上弁天社がある。
源平池には横切るように石造の橋が架けられ「太鼓橋」と称される。創建当時は木造で、朱塗りだったため「赤橋」と呼ばれた。
昭和までは自由に通行可能で、橋上は記念撮影のスポットとして良く使われていたという。
春は桜、夏は紅白の蓮の花が見事に咲き、多くの参拝者の憩い場所となっている。

太鼓橋

源平池
大鳥居(一の鳥居)
徳川家慶建立。 重要文化財。

一の鳥居
旗上弁天社
源氏池の島に鎮座。周囲には源氏の二引きの白旗が多く見られる。明治の神仏分離令で一度は廃れたが、昭和55年(1980年)に文政年間の古図を元とし復元された。

旗上弁天社
白旗神社
祭神:源頼朝、源実朝
黒塗りの御社殿が特徴。必勝や学業成就の御神徳があると言われる。
逸話として、豊臣秀吉が小田原征伐の後に参拝したが、その際に祀られていた頼朝像を見て「我と御身は共に微小の身から天下を平らげた。しかし御身は天皇の後胤であり、父祖は関東を従えていた。故に流人の身から挙兵しても多く者が従った。我は氏も系図も無いが天下を取った。御身より我の勝ちなり。しかし御身と我は天下友達なり。」と言うと、笑いながら頼朝像の背中をポンポンと叩いたという。

白旗神社
参道
鶴岡八幡宮の参道は若宮大路と呼ばれる。由比ヶ浜から八幡宮まで鎌倉の中心をほぼ南北に貫いており、京の朱雀大路を模して源頼朝が自らも加わり築いた。
二の鳥居からは北条政子の安産を祈願して造られた段葛(だんかずら)と呼ばれる一段高い参道がある。そこを抜けると三の鳥居があり、境内へと到る。
国宝
工芸品
古神宝類(神服類)
袿 白小葵地鳳凰文二重織(うちき しろこあおいじ ほうおうもん ふたえおり)
袿 紫地向鶴三盛丸文唐織(うちき むらさきじ むかいつるみつもりまるもん からおり)
袿 紫地向鶴三盛丸文唐織
袿 淡香地幸菱文綾織(うちき うすこうじ さいわいびしもん あやおり)
袿 黄地窠霰文二重織(うちき きじ かにあられもん ふたえおり)
古神宝類(刀剣武具類)
朱漆弓 1張
黒漆矢(うち篦一筋欠) 30隻
沃懸地杏葉螺鈿平胡籙(いかけじ ぎょうようらでん ひらやなぐい) 1腰
沃懸地杏葉螺鈿太刀(いかけじ ぎょうようらでん たち) 1口
沃懸地杏葉螺鈿平胡籙 1腰
沃懸地杏葉螺鈿太刀(鐔欠) 1口
籬菊螺鈿蒔絵硯箱(まがきにきくらでんまきえ すずりばこ)
太刀 銘正恒
関連リンク
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