熱田神宮

熱田神宮  草薙の剣を祀る中京一の大社
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概要

ヤマトタケルの妃(宮簀媛命)が、形見である三種の神器「草薙の剣」を祀ったことを起源とする社。
伊勢神宮に次いで権威ある神社として栄えた。
宮中の四方拝で遥拝される一社。 中京随一の大社。

鳥居
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基本情報

◆所在地 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
◆公式ホームページ http://kashimajingu.jp/
◆社格等
式内社(名神大)
尾張国三宮
旧官幣大社
勅祭社
別表神社
◆創建 (伝)景行天皇43年
◆札所等 –

社殿
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祭神

主祭神
熱田大神(あつたのおおかみ)
三種の神器の1つ・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ、草薙剣・天叢雲剣とも)

熱田神宮は、熱田大神を草薙神剣を御神体とする天照大神を指すとするが、その経緯からヤマトタケルだとする説も根強い。

相殿神
相殿には、天照大神・素盞嗚尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命と草薙剣に縁のある神が祀られている。
天照大神(あまてらすおおかみ)
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
宮簀媛命(みやすひめのみこと)
建稲種命(たけいなだねのみこと)

草薙の剣

ヤマタノオロチの討伐時の発見

スサノオ(素盞嗚尊)が、ヤマタノオロチ退治の際に、ヤマタノオロチの尾の中から草薙剣を発見し、恐れ多いと姉神であるアマテラス(天照大神)に献上。

天孫降臨

アマテラスは、その草薙剣を天孫降臨の際に、皇位継承を正当付ける三種の神器のひとつとして、ニニギ(迩迩芸命)に授けた。

ヤマトタケルの蝦夷征伐

日本武尊は、草薙剣を持って蝦夷征伐を行った。

熱田での鎮座

ヤマトタケルは、草薙の剣を妃の宮簀媛命に預けたまま、敗死した。
妃の宮簀媛命は、熱田の地に草薙の剣を祀った。

受難

草薙の剣は、鎮座の後も盗難に遭い(天智天皇期)、一時的に宮中で保管されるなどしたが、天武天皇が病に倒れると、占いにより神剣の祟りだという事で再び熱田神宮へ戻された。
1945年8月21日から同年9月19日までの間、戦災と米軍から守るため、飛騨一宮水無神社に遷座した。

エピソード

創建

第12代景行天皇の時代、日本武尊が東国平定の帰路に尾張へ滞在した際に、尾張国造乎止与命(おとよのみこと)の娘・宮簀媛命と結婚し、草薙剣を妃の手元へ留め置いた。
日本武尊が伊勢国能褒野(のぼの)で亡くなると、宮簀媛命は熱田に社地を定め、剣を奉斎鎮守したのが始まりと言われる。
そのため、三種の神器のうち草薙剣は熱田に置かれているとされ、伊勢神宮に次いで権威ある神社として栄えることとなった。
景行天皇43年創建(西暦113年)2013年(平成25年)に「創祀千九百年大祭」が行われた。

鎮座地

名古屋市南部の熱田台地の南端に鎮座する。
現在は、周辺の干拓が進み、その面影は見られないが、古くは伊勢湾に突出した岬上に位置していた。
その地は、古来より「蓬莱島」の名でも呼ばれており、樹齢千年を越える、老松古杉の生い茂る熱田の社が海に突き出る岬のように見え、巨大な亀の甲羅上にあると例えられた事から、熱田神宮の事を不老不死の神仙の住む蓬莱島に擬せられたからであろうとされている。

楊貴妃に纏わる伝説

熱田神宮には楊貴妃に纏わる伝説がある。中国の唐の時代に野心的な玄宗皇帝が日本侵略の隙をうかがっていた。
その事を逸早く知った日本の神々が集まり、それに対応する為、話し合った結果、熱田大明神が刺客として絶世の美女の姿に変身し、玄宗に近づき、その美貌で日本を侵略させない様に玄宗をたぶらかした。
最初の作戦は成功していたが正体がばれ、後に殺された。そして楊貴妃に変身していた熱田大明神の魂が、熱田に戻ったと言うもの。

織田信長の戦勝祈願

戦国時代に織田信長は桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願して見事に勝利を収めた。
合戦後、信長が勝利した御礼として築いたとされる塀(信長塀)の一部が現存し、「日本三大土塀」の一つとされる。

信長塀
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社格

近代社格制度により、熱田神宮は官幣大社に列格した。
熱田神宮には「三種の神器の一つを祀っているから、伊勢神宮と同格であるべきだ」という主張があり、伊勢神宮に準じた待遇にするよう政府に請願し続け、1889年(明治22年)までに伊勢神宮に準じた神璽勅封・権宮司設置などが認められた。
1890年(明治23年)9月、社格を離脱して伊勢神宮と同格にする旨の勅令案が閣議に提出されたが、この勅令案は否決された。

社殿

尾張造という尾張地方特有の建築様式で建てられていたが、1889年(明治22年)、伊勢神宮と同じ神明造による社殿の造営が計画された。
神明造による社殿の造営は進められ、1893年(明治26年)に竣工したが、この社殿は太平洋戦争の空襲により焼失した。
戦後、伊勢神宮の式年遷宮の際の古用材を譲り受け、1955年(昭和30年)10月に再建された。

二十五丁橋

西行法師が腰をかけて休んだという伝承がある「二十五丁橋」は、尾張名所図会や名古屋甚句に登場し、名古屋では最古の石橋とされる。
熱田二十五丁橋

国宝 短刀 銘来国俊

短刀 銘来国俊 正和五年十一月日
熱田国宝

摂末社

境内には本宮を始めとして別宮1社・摂社8社・末社19社が、境外には摂社4社・末社12社があり、合わせて45社(本宮含む)を祀っている。

別宮

八剣宮(はっけんぐう)
社格:式内社「八剣神社」
祭神:熱田大神 – 本宮と同神
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摂社
本宮祭神の妃神・御子神や地主神など、縁の深い神々を祀る。

境内社
一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)
祭神:天照大神荒魂
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日割御子神社(ひさきのみこじんじゃ)
社格:名神大社「日割御子神社」
祭神:天忍穂耳尊
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孫若御子神社(ひこわかみこじんじゃ)
社格:名神大社「孫若御子神社」論社
祭神:天火明神
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南新宮社(みなみしんぐうしゃ)
祭神:素盞嗚尊
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御田神社(みたじんじゃ)
社格:式内社「御田神社」論社
祭神:大年神
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下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)
社格:式内社「下知我麻神社」後継社
祭神:真敷刀俾命
かつては上知我麻神社とともに南区の星宮社に祀られていた。
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上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)
社格:式内社「上知我麻神社」後継社
祭神:乎止與命
上知我麻神社末社:大国主社(おおくにぬししゃ) – 祭神:大国主命
上知我麻神社末社:事代主社(ことしろぬししゃ) – 祭神:事代主命
かつては下知我麻神社とともに南区の星宮社に祀られていた。
左に事代主社、右に大国主社。
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龍神社(りゅうじんじゃ)
祭神:吉備武彦命、大伴武日命
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境外社
高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)
所在地:名古屋市熱田区高蔵町
社格:名神大社「高座結御子神社」
祭神:高倉下命
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氷上姉子神社(ひかみあねごじんじゃ)
所在地:名古屋市緑区大高町
社格:式内社「火上姉子神社」
祭神:宮簀媛命
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境外末社

青衾神社(あおぶすまじんじゃ)
所在地:名古屋市熱田区白鳥
社格:式内社「青衾神社」
祭神:天白王月神 天道日女命
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松姤神社(まつごじんじゃ)
所在地:名古屋市熱田区神宮
祭神:宮簀媛命
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朝苧社(あさおしゃ) – 祭神:火上老婆靈(うばのみたま)
日本武尊が草薙剣を宮簀媛命へ渡してから熱田に剣を奉斎鎮守するまでの間、剣が火上山に置かれていたことから、「元熱田」とも呼ばれる。

末社

大幸田神社(おおさきだじんじゃ) – 祭神:宇迦之御魂神
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清水社(しみずしゃ) – 祭神:罔象女神(みずはのめ)
東八百萬神社(ひがしやおよろずじんじゃ) – 祭神:東国坐八百万神
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西八百萬神社(にしやおよろずじんじゃ) – 祭神:西国坐八百万神
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楠之御前社(くすのみまえじんじゃ) – 祭神:伊弉諾尊、伊弉册尊
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菅原社(すがわらしゃ) – 祭神:菅原道真
徹社(とおすのやしろ) – 祭神:天照大神和魂
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八子社(やこのやしろ) – 祭神:五男三女神
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曽志茂利社(そしもりしゃ) – 祭神:居茂利大神(素盞嗚尊)
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境外社
鈴之御前社(れいのみまえじんじゃ) – 祭神:天鈿女命
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南楠社(みなみくすしゃ) – 祭神:熱田大神
浮島社(うきしましゃ) – 祭神:天穂日命
影向間社(ようごうのましゃ) – 祭神:熱田大神
琴瀬山社(ことせやましゃ) – 祭神:熱田大神、大山津見神、久久能智神

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