神田神社

江戸総鎮守「明神様」 日本三大祭り「神田祭」で知られる。
Kanda-Myojin_2012

概要

神田・日本橋(日本橋川以北)・秋葉原・大手町・丸の内・旧神田市場・築地魚市場など108か町会の総氏神。明神様として親しまれる。
神田祭は、日本三大祭り・江戸三大祭りのひとつ。 
第一神に縁結びの大黒様 第二神に商売繁盛のえびす様 大三神に平将門を祀る。
東京十社の一社。 江戸総鎮守。
Kanda-Myojin_torii

基本情報

◆所在地 東京都千代田区外神田2丁目16番2号
◆公式ホームページ http://www.kandamyoujin.or.jp/
◆社格等
旧准勅祭社・旧府社・別表神社
◆創建 伝天平2年(730年)
◆札所等 東京十社

祭神

一ノ宮に大己貴命(オオナムチノミコト、だいこく様)
二ノ宮に少彦名命(スクナヒコナノミコト、えびす様)
三ノ宮に平将門命(タイラノマサカドノミコト、まさかど様)の3柱を祀る。

大己貴命(大国主命)

だいこく様。芦原中国を平定した出雲大社祭神大国主命と同神。
国土経営・夫婦和合・縁結びの神様としてのご神徳がある。

だいこく様尊像 石造りとしては日本一
神田明神_だいこく様尊像

少彦名命

えびす様。大国主命とともに芦原中国平定で活躍した小人神少彦名命と同神。
商売繁昌、医薬健康、開運招福の神様。
明治天皇参拝の際(明治7年)、将門の替りに、茨城県の大洗磯前神社から勧請された。
神田えびす

平将門

除災厄除の神様。
承平・天慶年間、武士の先駆け「兵(つわもの)」として、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守った。
平将門神に祈願すると勝負に勝つといわれる。
東京都千代田区大手町・将門塚(東京都指定文化財)には将門公の御首をお祀りしている。

エピソード

歴史

創建

神田は、伊勢神宮の御田(おみた=神田)があった土地。
神田の地鎮として、出雲系の氏族が、祖神として「大己貴命」を祀ったことに始まる。

徳川家康の戦勝祈願

戦国時代になると、太田道灌や北条氏綱といった名立たる武将によって手厚く崇敬されました。
そして、慶長5年(1600)、天下分け目の関ヶ原の戦いにおいて、徳川家康公が、当社で戦勝のご祈祷を行ない、天下統一を果たされた。
神田祭の日(9月15日)に勝利したと言われています。

江戸幕府の崇敬

関ヶ原の戦いの御神徳により、当社は江戸幕府の尊崇する神社となりました。
元和2年(1616)に江戸城の表鬼門守護の場所にあたる現在の地に遷座し、幕府により社殿が造営されました。
以後、江戸時代を通じて「江戸総鎮守」として、幕府をはじめ江戸庶民にいたるまで篤い崇敬をお受けになられました。

平将門の相殿

当社の近くにある「将門の首塚」は東国(関東地方)の平氏武将の崇敬を受けていたが、14世紀初頭の疫病流行が、将門の祟りであるとして当社で供養が行われ、それ以来、当社の相殿神とされました。

神田祭

京都の祇園祭、大阪の天神祭と共に日本三大祭の一つ
山王祭、深川祭と並んで江戸三大祭の一つ

当初は山車が中心で、将軍上覧のために江戸城中に入ったため「天下祭」と言われた。
「神田囃子」は東京都の無形民俗文化財に指定されている。
1280px-神田祭ー1
1280px-神田祭ー2
Kanda_Matsuri_2009-1_in_Akihabara

関東大震災と東京大空襲

江戸初期に豪華な桃山風社殿が、天明2年(1782年)には権現造の社殿が造営されたが、大正12年(1923年)の関東大震災で焼失した。
その後、当時では珍しい鉄骨鉄筋コンクリート構造で権現造を模して再建されたことから、昭和20年(1945年)の東京大空襲では、境内に焼夷弾が落ちたにもかかわらず本殿・拝殿などは焼失を免れた。

明治天皇の参拝と将門の遷座

明治7年、明治天皇が参拝するにあたり、逆臣である平将門が祀られているのはあるまじきこととされて、平将門が祭神から外され、代わりに少彦名命が茨城県の大洗磯前神社から勧請された。
平将門神霊は境内摂社に遷されたが、戦後昭和59年(1984年)になって本社祭神に復帰した。

銭形平次の碑

野村胡堂の代表作『銭形平次 捕物控』の主人公・銭形平次が当神田明神下の長屋に住居を構えていたという設定から、敷地内の本殿右手横に「銭形平次の碑」がある。
神田 銭形平次

成田山参拝のタブー

平将門の乱鎮圧のため、成田山新勝寺で動護摩の儀式を行わせたことから、神田明神を崇敬する者は成田山新勝寺を参拝してはいけないというタブーが伝えられている。
成田山へ参詣すれば、道中に必ず災いが起こるとされた。 同じく将門を祭神とする築土神社にも同様の言い伝えがある。

隨神門

昭和50年に昭和天皇御即位50年の記念事業として新たに再建。
外回りには四神(朱雀・白虎・青龍・玄武) 内側には「因幡の白兎」など、だいこく様の神話をモチーフにした彫刻
二層目に、平将門公に由来する金箔をほどこした「繋馬」の彫刻
320px-Kanda-Myojin_2013_001

Related Contents関連記事

神社 640px-Chichibu_jinjya

秩父神社

中部 猿田彦神社御殿

猿田彦神社

神社 800px-湯島天満宮_拝殿

湯島天満宮