息栖神社

息栖神社 水上交通の神を祀る東国三社の一社
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概要

息栖神社(いきすじんじゃ)は、茨城県神栖市息栖にある神社。国史見在社で、旧社格は県社。
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに東国三社の一社である。
一の鳥居の両側には「日本三霊泉」の1つとされる「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる2つの井戸がある。
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基本情報

◆所在地 茨城県神栖市息栖2882
◆公式ホームページ http://www.kamisu-kanko.jp/power/
◆社格等
国史見在社
旧県社
◆創建 (伝)第15代応神天皇年間
◆札所等 東国三社

祭神

主祭神
久那戸神 (くなどのかみ、岐神)
社伝では、鹿島神・香取神による葦原中国平定において、東国への先導にあたった神という。

相殿神
天鳥船命 (あめのとりふねのみこと)
『古事記』では、建御雷神の副神として葦原中国平定に赴いたと記される。
住吉三神 (すみよしさんしん)
上筒男神、中筒男神、底筒男神の3柱の総称。

エピソード

創建

社伝では、第15代応神天皇の代に日川の地(にっかわ:現・神栖市日川)に創建されたという。その後大同2年(807年)4月13日、藤原内麻呂によって現在地に移転したと伝える。

社名

元亨元年(1321年)の古文書で「おきすのやしろ」と記されるように、当社は「おきす」と呼ばれていた。
この「おきす = 沖洲」という古称から、香取海に浮かぶ沖洲に祀られた神であると考えられている。

水上交通の神

上記社名の逸話とともに、祭神が久那戸神(岐神)・天鳥船命であることからも水上交通の神であると言われる。

東国三社

当社は古くから香取神宮・鹿島神宮と並んで「東国三社」と称されたといわれる。
江戸時代には、「下三宮参り」と称して関東以北の人々が伊勢神宮参拝後に東国三社を巡拝する慣習があったと言われる。
参拝客が利用する息栖の河岸は利根川水運の拠点として江戸時代から大正時代まで栄えたという。

鹿島神宮との関係

地理的な関係から鹿島神宮の影響が強く、当社は同宮の摂社とみなされていた。
鎌倉時代の『鹿島社例伝記』や室町時代の『鹿島宮年中行事』から、鹿島神宮と当社の密接な関係性が指摘される。
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日本三霊泉「忍潮井(おしおい)」

一の鳥居の両側には「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる2つの井戸があり、「日本三霊泉」の1つという。
社伝では神功皇后3年に造られたとし、日川からの移転に際して後から自力でついてきたという。
井戸はそれぞれ「男瓶」「女瓶」という名の2つの土器から水が湧き出ているが、現在の井戸は昭和48年(1973年)5月に河川改修のため移転している。

忍潮井(男瓶)

忍潮井(男瓶)

忍潮井(女瓶)

忍潮井(女瓶)

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