出雲大社

国譲りの条件として造営された「大国主神」の神殿
出雲大社

概要

「国譲り」の条件として「大国主神」が神々に造営を願い出たとされる日本屈指の大神殿。
創建以来、天照大神の子の天穂日命を祖とする出雲国造家の子孫が祭祀を司る。
宗教法人出雲大社教の宗祠。

拝殿
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基本情報

◆所在地 島根県出雲市大社町杵築東195
◆公式ホームページ http://www.izumooyashiro.or.jp/
◆社格等
式内社(名神大)
出雲国一宮
官幣大社
勅祭社
別表神社
◆創建 神代とされる
◆札所等 出雲國神仏霊場1番

祭神

大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)

芦原中国を平定し、天津神(天照大神)に譲った国津神
国津神の祖スサノオの子孫。
因幡の白兎の逸話でも有名。

当社は、国譲りの見返りとして神々によって造営されたとされる。

相殿神
御客座五神
天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇摩志阿斯訶備比古遅神、天之常立神

エピソード

創建

大国主神は、大きな社殿の造築を国譲りの条件とした。その社殿が、出雲大社だとされる。
天津神(または天皇)の命によって、国津神である大国主神の宮が建てられたということであり、その創建が単なる在地の信仰によるものではなく、古代における国家的な事業として行われたものであることがうかがえる。

日本神話などにその伝承が語られている。

『古事記』
大国主神は国譲りに応じる条件として「我が住処を、皇孫の住処の様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造っていただければ、そこに隠れておりましょう」と述べ、これに従って出雲の「多芸志(たぎし)の浜」に「天之御舎(あめのみあらか)」を造った。

『日本書紀』
高皇産霊尊は国譲りに応じた大己貴神に、「汝の住処となる「天日隅宮(あめのひすみのみや)」を、千尋もある縄を使い、柱を高く太く、板を厚く広くして造り、天穂日命に祀らせよう」と述べた。

『出雲国風土記(出雲郡杵築郷)』
所造天下大神(=大国主神)の宮を奉る為、皇神らが集って宮を築いた。

『出雲国風土記(楯縫郡)』
神魂命が「「天日栖宮(あめのひすみのみや)」を高天原の宮の尺度をもって、所造天下大神の宮として造れ」と述べた。

出雲大社の社伝においては、垂仁天皇の時が第1回、斉明天皇の時が第2回の造営とされている。

神在月(神無月)

神在月(神無月)には全国から八百万の神々が集まり、神議が行われる(神在祭 旧暦10月11日 – 17日)。
そのような神集への信仰から、江戸時代以降は文学にも出雲の縁結びの神様としてあらわれるほどに、全国的な信仰をあつめるようになった。
※留守神(荒神等)も存在しているので、すべての神が出雲に出向くわけではない。

祭神の変化

創建〜平安
大国主大神
出雲国造神賀詞に、「大穴持命(大国主大神)」「杵築宮(出雲大社)に静まり坐しき」と記載がある。

中世〜17世紀
素戔嗚尊(スサノオ)
神仏習合による天台宗の鰐淵寺の影響により、中世出雲神話に基づき、スサノオを祭神とした。

14世紀「当社大明神は天照大御神之弟、素戔嗚尊也。八又の大蛇を割き、凶徒を射ち国域の太平を築く。」と杵築大社(出雲大社)の由来が記された。
1666年(寛文6年)毛利綱広が寄進した銅鳥居に刻まれた銘文には「素戔嗚尊者雲陽大社神也」と記された。

銅鳥居銘文
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17世紀〜
大国主大神
仏堂や仏塔が立ち並んで神事が衰微したため、記紀に沿って大国主大神に復した。
同時に、出雲国造家により神仏分離・廃仏毀釈が行われた。

本殿

現在の本殿は、1744年(延享元年)に造営で高さは約24mと社殿としては桁違いの大きさ。国宝。
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平安時代には、現状の倍(約48m)で階段の長さも100mあったと伝えられる。(本居宣長『玉勝間』)
事実ならば、東大寺大仏殿や平安京大極殿より大きかったということになる。

さらに、それ以前には、さらにその倍(約96m)あったという伝承もある。

高さ48mの神殿も物語の世界という見方が強かったが、近年、巨大な柱(宇豆柱 1本約1.4mの柱を3本束ねたもの)が発見され実話だったという見方が再燃した。

古代の本殿の模型
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国立公文書館所蔵「出雲大社絵図」(明治8年頃作成)
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大注連縄

神楽殿の大注連縄は、長さ13m、周囲9m、重さ5tで日本トップクラスのサイズ
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4つの鳥居

一の鳥居 
当時日本最大
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二の鳥居(勢溜の大鳥居) 
みんなで集まった広場(550坪のイベントスペース)がある。
相撲(雷電為右衛門)や歌舞伎が行われた。
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三の鳥居
三の鳥居

銅鳥居
触ると金運UPするという四の鳥居
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出雲大社教

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