明治神宮

日本一の参拝者数を誇る明治天皇を祀る神社
明治神宮拝殿

概要

原宿駅前という最高の立地に位置する日本一参拝者数の多い神社(初詣では大晦日から正月三が日の間で300万人前後にものぼる日本一の参拝者を集めることでも知られる。)
明治天皇を主祭神とし、鎮守の森は、都心の中で人工林が意図的に自然林化されたものとしても注目されている。
近年は、清正井(きよまさのいど)がパワースポットとして有名。

元日の初詣、大鳥居

元日の初詣、大鳥居

元日の初詣

元日の初詣

元日の初詣

元日の初詣

基本情報

◆所在地 東京都渋谷区代々木神園町1番1号
◆公式ホームページ http://www.meijijingu.or.jp/
◆社格等 –
◆創建 大正9年(1920年)
◆札所等 –

祭神

明治天皇
昭憲皇太后

昭憲皇太后と共に明治神宮の御祭神とされる明治天皇

昭憲皇太后と共に明治神宮の御祭神とされる明治天皇

エピソード

創建

明治天皇は崩御後、京都の伏見桃山陵に葬られたが、東京に神宮を建設したいとの運動が天皇を崇敬する東京市民(当時)から起こり、1914年(大正3年)になると天皇に縁の深かったこの地への神宮建設が決定した。
造営は翌1915年(大正4年)から開始され、全国から13,000人もの国民が労力奉仕に自発的に参加した。

境内地

22万坪(約73ヘクタール)に及ぶ広大な神域は、江戸時代初めには肥後藩藩主・加藤家の別邸であり、寛永17年(1640年)より彦根藩藩主・井伊家の下屋敷となっていたもの。
この土地が、明治維新後に井伊家から政府に対して献上され、南豊島御料地となっていた。

空襲による焼失と再建

神宮本殿は大東亜戦争末期の1945年(昭和20年)4月、アメリカ軍による空襲によって焼失した。
現在の本殿はその後、国内外からの寄付などによって造営が進められたもので、還座祭は1958年(昭和33年)10月31日に行われた。
明治神宮拝殿

大鳥居

1966年(昭和41年)7月22日に大鳥居が落雷によって破損し、新たな鳥居を1975年(昭和50年)12月23日に建立。
2代目の大鳥居も初代同様、台湾の阿里山連峰の大檜が用いられている。
なお、落雷した鳥居は氷川神社の二の鳥居として翌年移設された。

大鳥居

大鳥居

近代造園学の創始とされる植林事業

明治神宮付近の航空写真。1989年撮影。隣接する代々木公園を含め一帯は広大な緑地となっている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

明治神宮付近の航空写真。1989年撮影。隣接する代々木公園を含め一帯は広大な緑地となっている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成


神社設営のために、元々は森がない当地において人工林を作ることが必要となり、造園に関する一流の学者らが集められ、「明治神宮御境内 林苑計画」を作成。
現在の生態学でいう植生遷移(サクセッション)という概念がこのとき構想され、林苑計画に応用された。
これが造園科学的な植栽計画の嚆矢であって、日本における近代造園学の創始とされている。
人工林が意図的に自然林化されたものとしても注目されている。

植生遷移・・・当初、多様な樹種を多層に植栽することで、およそ100年後には広葉樹を中心とした極相林(クライマックス)に到達し、手入れや施肥など皆無で永遠の森が形成される。

神宮御苑

明治天皇と昭憲皇太后にゆかりの深い名苑
現在、苑内には隔雲亭やあずまやのほか、お釣台、菖蒲田、清正井などがある。
菖蒲田のハナショウブ(花菖蒲)は明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせられたといわれ、6月が最盛期である。
拝観は有料(大人500円)

明治神宮御苑の花菖蒲

明治神宮御苑の花菖蒲

おみくじ

明治神宮には、多くの神社にみられる「おみくじ」が存在しない。代わりに、くじを引き御製や御歌(明治天皇・昭憲皇太后が詠んだ和歌)を「大御心」として授かる。
大御心を授けられた参拝者は、これを持ち帰り折に触れ詠み返すものとされており、吉凶は存在せず、おみくじのように境内に結んで残すことはしない。

明治神宮の御神籤箱

明治神宮の御神籤箱

清正井

それまで、神宮御苑の一つの井戸であった清正井(きよまさのいど)であったが、テレビ番組にてパワースポットとして紹介されたことを契機に2009年(平成21年)12月25日から突如、人気を集めるようになった。

清正井

清正井

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