江島神社

江島神社 江ノ島一体を境内とする日本三大弁天
江島神社 中津宮

概要

江ノ島一体を境内とし、宗像三女神を島西方の「奥津宮(おくつみや)」中央の「中津宮(なかつみや)」北方の「辺津宮(へつみや)」に祀る。
海の神、水の神の他に、幸福・財宝を招き、芸道上達の功徳を持つ神として、今日まで仰がれている。
日本三大弁天とされる。

基本情報

◆所在地 神奈川県藤沢市江の島2-3-8
◆公式ホームページ http://www.enoshimajinja.or.jp/
◆社格等
県社・別表神社
◆創建 (伝)欽明天皇13年(552年)
◆札所等 鎌倉江の島七福神(弁財天)

祭神

宗像三女神を祀る。「江島大神」
「奥津宮」多紀理比賣命
「中津宮」市寸島比賣命
「辺津宮」田寸津比賣命

エピソード

創建

欽明天皇13年(552年)、神宣に基づき欽明天皇の勅命により、江の島の南の洞窟に宮を建てたのに始まると伝える。
『江島縁起』では、大地が震動し、天女が十五童子を従えて現れ、江の島を造ったと表現。

修験霊場

修験の祖 役小角が、江の島の御窟に参籠して神感を受け、修験の霊場を開いたと伝わる。
これに続き、泰澄、道智、弘法、安然、日蓮 などの名僧が、御窟で次々に行を練り、高いご神徳を仰いだと伝えられる。

三院の創建

奥津宮:旧本宮。弘仁五年(814年)に空海が創建。拝殿天井には酒井抱一の『八方睨みの亀』が描かれ、源頼朝が奉納した石鳥居がある。
江島神社奥津宮

八方睨みの亀
亀

中津宮:旧上之宮。仁寿3年(853年)慈覚大師が創建。
江島神社 中津宮

辺津宮:旧下之宮。建永元年(1206年)源実朝が創建。
江島神社 辺津宮

弁財天信仰

寿永元年(1182年)、源頼朝が八臂弁財天を奉納、文覚が島の岩屋に弁財天を勧請し、歴代の鎌倉幕府将軍・執権や、代々の領主から崇敬を受けた。(『吾妻鏡』)
江戸時代には弁才天信仰が盛んになり、多くの庶民が参詣するようになった。

現在、奉安殿に八臂弁財天と、日本三大弁財天のひとつとして有名な裸弁財天の妙音弁財天が安置されている。

八臂弁財天(神奈川県獣医用文化財)
八臂弁財天

妙音弁財天(日本三大弁財天)
妙音弁財天

奉安殿
奉安殿

御神徳

鎌倉時代には、源頼朝が、岩屋に参籠して戦勝祈願。(八臂弁財天と鳥居を奉納。)
後宇多天皇は、元寇で蒙古軍を撃ち退けた御礼として、江島大明神の勅額を奉納されました。
このことから“戦いの神”としての弁財天信仰が広がり、東国武士たちが多く江の島を訪れるようになりました。

江戸時代になってからは泰平の世となり、江島神社は“戦いの神”から“芸能・音楽・知恵の神”として、また“福徳財宝の神”として信仰されるようになりました。慶長五年(1600年)には徳川家康も参詣、代々の将軍たちも、病気の治癒、安産、旅行の安全などを祈願したと伝えられています。

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