豊受大神宮(伊勢神宮外宮)

豊受大神宮(伊勢神宮外宮)  食物神「豊受大御神」を祀る神宮本宮
外宮

概要

天照大神による「豊受大御神」を近くに呼び寄せるようにという神託により伊勢に遷宮されたことが起源と伝承され、内宮創建から500年後に、食物・穀物を司る神である豊受大御神がご鎮座された。
外宮、内宮の順でお参りするのが正しいとされる。 皇大神宮(内宮)http://power-spots.news/jinja/isenaikuu
外宮神楽殿resize0023

基本情報

◆所在地 三重県伊勢市豊川町279
◆公式ホームページ http://www.isejingu.or.jp/
◆社格等
式内社(大)
二十二社(上七社)
神宮(近代社格超越-対象外)
◆創建 雄略天皇22年
◆札所等  神仏霊場巡拝の道特別参拝

祭神

主祭神:豊受大御神 (とようけのおおみかみ)
食物・穀物を司る女神
後に、同じ食物神である稲荷神(倉稲魂命)(うかのみたま)と習合し、同一視されるようになった。
伊勢神道(度会神道)では、豊受大神は、始源神である天之御中主神・国常立神と同神であり、内宮よりも立場が上であるとしている。

伊勢神宮外宮の社伝(『止由気宮儀式帳』)では、雄略天皇の夢枕に天照大神が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の比沼真奈井(ひぬまのまない)にいる御饌の神、等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」と言われたので、丹波国から伊勢国の度会に遷宮させたとされている。

相殿神:御伴神(みとものかみ)三座
東に一座、西に二座を祀る。

御伴神三座が、天孫ニニギ・天児屋根命(あめのこやねのみこと)太玉命(フトダマ)の三座とする見解もあるが、豊受大御神 との関わりの少なさの不自然さが指摘される。

エピソード

創建

雄略天皇の夢枕に天照大神が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の比沼真奈井(ひぬまのまない)にいる御饌の神、等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」と言われたことで、丹波国から伊勢国の度会に遷宮させたとされている。

正宮

「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」という日本古来の建築様式を伝える。
 唯一神明造は檜の素木を用いて高床式の穀倉の形式から発展したものといわれ、現在まで脈々と受け継がれている。
外宮

正宮の隣には次の神宮式年遷宮の際に正宮が建てられる御敷地(みしきち)がある。
この御敷地は、前回の式年遷宮の時に正宮が置かれていた土地であることから「古殿地」とも称する。
御敷地

清盛楠

伊勢神宮 外宮の表参道沿いに佇む大楠で、平清盛が勅使として参向したとき、木の枝が冠に触れたために、西側の枝を切らせたという言い伝えにより、この名で呼ばれている。
樹齢は1000年に近いといわれ、二本あるように見えるが実は一株の大木です。
清盛楠

勾玉池

外宮の外苑に位置し、南西面は美しい自然林、北側には庭園が整備されている。池を一周する遊歩道を早朝散歩するひとも多く、あずま屋や舞台も設けられ市中の公園として親しまれている。
池は勾玉 の形をしているので勾玉池と呼ばれており、6月には花菖蒲が花をつけ、秋にはここに常設してある舞台で観月会が催される。
勾玉池

パワースポット石

外宮にはパワースポットと言われる石が3箇所あります。

三つ石
参道の中央にしめ縄をした三つ石がある。
外宮石 三ツ石

地蔵石
多賀宮前の参道の隅にあります。
お地蔵さんの形に見えるため、寝地蔵さん、地蔵石などと呼ばれる。
外宮石 地蔵石

亀石
御池の中堤にかかるおおきな石の橋。亀の姿ににているから亀石と呼ばれる。
天岩戸と伝わる高倉山の入口にあった岩を運んだと伝えられる。
亀石 正解

別宮 4宮

境内別宮は、多賀宮・土宮・風宮の格順に参拝するのが古来の習わしとされる。

1位 多賀宮 (たかのみや) 

 
4宮のうち最古 『延喜式神名帳』に唯一記載

◆社格:式内社(大)
◆鎮座地:外宮境内
外宮正宮南方の檜尾山(ひのきおやま)の山頂にある。正宮前の池の横の亀石を過ぎ、土宮と風宮の間にある石段を98段登る。
足腰が悪く丘の上に登れない者のために、麓の池のほとりに多賀宮遥拝所が設けられている。
◆祭神:豊受大御神荒魂(とようけのおおみかみのあらみたま)
多賀宮 拝殿

2位 月夜見宮 (つきよみのみや)

唯一の境外別宮
鎮座地:伊勢市宮後
祭神:月夜見尊(つきよみのみこと アマテラスの弟神)
   月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま 月夜見尊の荒ぶる神霊)
   2柱の神を同じ社殿に祀る。
※内宮別宮の月讀宮では、同神二神を祀っているが、別の社殿で祀っている
月夜見宮

 

3位 土宮 (つちのみや) 

多賀宮に次ぎ古い。
鎮座地:外宮境内 檜尾山(ひのきおやま)の麓  正宮前の池の横の亀石を渡った先の石段の右にある。
祭神: 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)・・山田の原の地主の氏神
    土宮3座 (山田原地主の大歳神、宇迦魂神、土御祖神)※神体は大歳神と土御祖神が鏡、宇迦魂神が宝壺
出典:『神名秘書』(度会行忠 1285年(弘安8年)著) 
土の宮

4位 風宮 (かぜのみや)

元寇の時に神風を起こし日本を守ったとして別宮に昇格した。 *
鎮座地:外宮境内 檜尾山(ひのきおやま)の麓  正宮前の池の横の亀石を渡った先の石段の左にある。
祭神: 級長津彦命と級長戸辺命(しなつひこのみこと、しなとべのみこと) 風雨を司る神
※内宮別宮の風日祈宮(かぜひのみのみや)も同神を祀る。
風の宮

*

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