寒川神社 唯一の八方除の守護神として有名な相模国一宮
目次
概要
古くより関八州の守り神として、また江戸の正裏鬼門をお護りするお社として、全国唯一の方位除・八方除の守護神として信仰されています。
地相・家相・方位・日柄・厄年などに由来するすべての禍事・災難を取り除き、家業繁栄・福徳円満な日々をもたらすと言われているのが八方除の信仰です。
相模国一の宮。テレビ放送の関係者には古くから「視聴率祈願の神社」として知られる。
神門
基本情報
◆所在地 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
◆公式ホームページ http://samukawajinjya.jp/
◆社格等
式内社(名神大)
相模国一宮
旧国幣中社
別表神社
◆創建 不詳
◆札所等 –
祭神
現在の祭神は以下の2柱で、寒川大明神と総称される。2柱とも記紀には記載がなく、詳細は不明。
寒川比古命 (さむかわひこのみこと)
寒川比女命 (さむかわひめのみこと)
寒川大明神は八方除の神とされる。なお、八方除では当社の他にも久伊豆神社などが知られる。
また、祭神については他にも八幡神、あるいは菊理媛、素盞嗚命、稲田姫尊などの諸説がある。
エピソード
相模国一宮
『延喜式神名帳』では「相模国高座郡 寒川神社 名神大」と記載され、名神大社に列している。また、鎌倉時代の『吾妻鏡』には「一宮佐河大神」と記載があり、相模国の一宮とされたことがわかる。
武田信玄とのゆかり
戦国時代には武田信玄が行軍中に当社を参拝し、自身の纏っていた兜と太刀を安全祈願に奉納した。
八方除
八方除とは、地相、家相、方位、日柄等からくるすべての悪事災難を祓い除く御祈願のことです。
寒川神社は、いわゆる方災厄除の神としての信仰であり、八方除の守護神として全国よりその御神徳が慕われ信仰されています。
その由来としては、
1.二至二分の日没が名山に沈む。 2.(創建当初)相模湾に面していた。
という好条件が影響したと考えられています。
夏至の日の入り - 丹沢の大山
春分・秋分の日の入り - 富士山
冬至の日の入り - 箱根の神山
寒川神社が建立された当時は海水準が高く、寒川神社は直接相模湾に面していたと考えられている。 これらの好条件から、八方除けの神社として建立された可能性が高い。
神門
本殿及び拝殿の手前には神門がある。
2001年より新年から2月の節分まで、神門に神話にちなんだ迎春ねぶたが飾られるようになり、夜にはライトアップもされている。
2012年まではその年の干支にちなんだねぶたが飾られていたが、干支が一巡した2013年からは神話ねぶたが飾られている。
神門のねぶたライトアップ
(2013年『巳年』)
鳥居
参道は当社境内から南に1kmほど進んだ相模線の踏切近くにある一之鳥居から始まり、参道途中には二之鳥居(大鳥居)、境内入口には最後の鳥居となる三之鳥居がある。
境内の参道
一の鳥居
大鳥居(二の鳥居)
神嶽山神苑
神嶽山神苑(かんたけやましんえん)は、本殿裏手の神苑。
神苑
「難波の小池(なんばのこいけ)」を中心に、裏山の神嶽山(かんたけやま)を主とする。2009年に開苑した。
期間:4月1日より11月30日まで。毎週月曜日は休苑日(祝祭日は開苑)
時間:午前9時から午後4時まで(入苑料は無料)
茶屋:午前9時30分から午後3時30分まで
条件:入苑は本殿で祈祷を受けた者に限る
裏参拝所
神嶽山を正中軸より拝する場所。
神嶽山(裏参拝所より)
八氣の泉(はっきのいずみ)
旧三之鳥居の基礎石から湧き出る泉。
国府祭
相模国総社の六所神社の神と、寒川神社を含む一宮から五宮まで(一宮・寒川神社、二宮・川勾神社、三宮・比々多神社(伊勢原)、四宮・前鳥神社(平塚)、五宮・平塚八幡宮)の神々が対面する「座問答」という珍しい儀式を行う。古くは各国府において国府祭が行われていたが、廃止されずに現代まで伝わる数少ない祭事である。 毎年5月5日開催。